バランスをとる話カッコカリ

はじめに

こんにちはこんばんは、最近はメイドではないメイド長です。 久しぶりの記事の投稿は ドアカン Advent Calendar 2019 13日目の記事です。

先日開催されたドアカン2019では好きな物について語ったのですが、想いが溢れすぎて収拾がつかず"ソレ"を知っている人にしか伝わらない内容になってしまった気がします。反省してこの記事では初心者向けに"ソレ"について書いていきます。"ソレ"と何かと言いますと

Michael Moorcock作品

皆さんもご存知の通り"エルリック・サーガ"、"紅衣の公子コルム"、"ルーンの杖秘録"と言った"永遠の戦士(エターナルチャンピオン)シリーズ"のことです。当然みなさんはどの作品も熟読していることでしょう。しかし、極稀に読んだことが無い方と出会います。読んだことの無い方からは「どの作品から読んだら良いのかわからない」と言われます。全人類必読の作品群と言えども、手を着ける順番を気にしてしまい、まだ読めていない方がいるのは、確かにあり得る話です。そのような方達向けに、私がお勧めする読む順番を紹介します。さすがに全作品の順番を書くのは私の手に余るため、"永遠の戦士(エターナルチャンピオン)シリーズ"の中で四者と呼ばれるエルリック、コルム、エレコーゼ、ホークムーンに加えフォン・ベックの五作品に絞って紹介します。


1番目

最初はこの二つのどちらかを読むのが良いでしょう。エルリック・サーガ旧シリーズというのは"メルニボネの皇子"から"ストームブリンガー"までです。エルリック・サーガは"ストームブリンガー"で一区切りがつきます。この区切りは"永遠の戦士シリーズ"の中で節目になっているので新シリーズは後述のタイミングで読んでください。
"エルリック・サーガ旧シリーズ"と"紅衣の公子コルム"のどちらを先に読めば良いのかですが。エピソード毎に微妙に作風が違うことに慣れているかどうかで変わってきます。"エルリック・サーガ旧シリーズ"は作品中の時系列と書かれた順番が違うため、"永遠の戦士シリーズ"(の四者のシリーズ)で重要な要素である"宇宙の天秤"、"秩序(法)"、"混沌"、"多元宇宙"の扱いがエピソード毎に変わってきます。通好みの読み方としては書かれた順番で読むというのもありますが、作品内の時間が錯綜するので最初はお勧めしません。この点"紅衣の公子コルム"では書かれた順番が作品内の時間と同じ順であり、またMoorcock氏が世界観を確立した後に書かれた物なので丁寧に説明されています。ではなぜ"紅衣の公子コルム"一択でないのかというと、"紅衣の公子コルム"では世界観が綺麗にまとまりすぎている問題があります。人によっては"紅衣の公子コルム"の後に"エルリック・サーガ"や"エレコーゼ・サーガ"を読むのがつらくなるかも知れません。どっちも好き過ぎて順番がつけられないというのもありますがw
片方のシリーズを読めばもう一方は、後述の"ここまでに読んで下さい"までの好きなタイミングで読んで下さい。

エルリック・サーガ 旧シリーズ

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF) この世の彼方の海 永遠の戦士エルリック 暁の女王マイシェラ 永遠の戦士エルリック ストームブリンガー 永遠の戦士エルリック

紅衣の公子コルム シリーズ

剣の騎士 [永遠の戦士 コルム1] (ハヤカワ文庫SF) 雄牛と槍―永遠の戦士コルム〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)


2番目

  • エレコーゼ・サーガ

"永遠の戦士シリーズ"の中核(と言っていいのかな?)の人格であるエレコーゼの物語です。"エルリック・サーガ"や"紅衣の公子コルム"にも登場するエレコーゼは彼らとの会話でエルリックやコルムとは違った雰囲気を醸し出しています。何がどう違うのかは読んでみて下さい。"宇宙の天秤"、"多元宇宙"、"宿命"が如何に彼を振り回して、彼の人格を形成し破壊したのか見て取れます。個人的には難解なので一番最初に読むことはおすすしません。"黒曜石の中の不死鳥"と"白銀の聖域"(今回は紹介しません)ってなにかつながっているんですかね?

エレコーゼ・サーガ シリーズ

黒曜石のなかの不死鳥―永遠の戦士エレコーゼ〈1〉 (ハヤカワ文庫SF) 剣のなかの竜―永遠の戦士エレコーゼ〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)


3番目

ドリアン・ホークムーンを主人公にした物語の前半です。後半は"ブラス城年代記"というシリーズ名がついており、読むタイミングはもっっと後です。一度文明が崩壊した後の未来を舞台にしており、"ルーンの杖秘録"はその名の通り"ルーンの杖"が出てきます。今までの主人公はそれぞれ"黒の剣(総称)"という"混沌"を打ち破る為に"混沌"よって作られた剣を持ってい(手に入れ)ます。エルリックストームブリンガー、コルムはトレイター(リンとクヴィルの該当する思うんだけどね)、エレコーゼはカナヤーナ、冷たき剣、竜の剣に対する、秩序の道具が"ルーンの杖"です。各戦士の元に顕現する"黒の剣"に対応する"ルーンの杖"の活躍に期待・・・。
ドリアン・ホークムーンを主人公にした物語は"ルーンの杖秘録"と"ブラス城年代記"に分かれています。この段階では"ルーンの杖秘録"までで止めて下さい。"ブラス城年代記"を読むのはもっと後です。

ルーンの杖秘録 シリーズ

夜明けの剣<ルーンの杖秘録3> (創元推理文庫) 額の宝石 【新版】 <ルーンの杖秘録1> (創元推理文庫) 杖の秘密  ルーンの杖秘録4 (創元推理文庫) 赤い護符【新版】 <ルーンの杖秘録2> (創元推理文庫)


4番目(?)

このニ作品の内でまだ読んでいないものがあれば、このタイミングで読んで下さい。


5番目

  • フォン・ベック

四者には含まれませんが、たまに他の作品にも名前が出てきます。彼(?)の生い立ちや登場人物がこの後に続くシリーズに絡んでくるのでここに含めました。

フォン・ベック シリーズ

軍犬と世界の痛み (ハヤカワ文庫SF ム 1-31 永遠の戦士フォン・ベック 1) 秋の星々の都 [永遠の戦士フォン・ベック2] (ハヤカワ文庫SF)


6番目

ドリアン・ホークムーンを主人公にした物語の後半です。次に紹介する"エルリック・サーガ新シリーズ"が無ければ"ブラス城年代記"を最後に持ってきていました。人によってはこっちを最後に勧める人もいるのではないかと思います。"ルーンの杖秘録"でHaapy Endを迎えたホークムーンですが異変が訪れます。死んだはずの人が生きていたことになり、生きていたはずの人が・・・。当然、ホークムーンの心は壊れていきます。そんなホークムーンの旅が"永遠の戦士"のフィナーレとなる物語となっていきます。

ブラス城年代記 シリーズ

ブラス伯爵―ブラス城年代記〈1〉 (創元推理文庫) ギャラソームの戦士―ブラス城年代記〈2〉 (創元推理文庫) タネローンを求めて―ブラス城年代記〈3〉 (創元推理文庫)


7番目

最後はこれです。"永遠の戦士"の戦いは"ブラス城年代記"で終止符が打たれます。打たれた故に"ブラス城年代記"が完結編と言えます。言えるのですが、これを読んでみると、最後のエピソードとして考えるとこちらの方が相応しい内容になっています。書かれたのが現実時間でかなり後の方なので、Moorcock氏が"永遠の戦士"シリーズを完成させるために書いた物ではないかと思う内容になっています。

エルリック・サーガ新シリーズ

夢盗人の娘 永遠の戦士エルリック スクレイリングの樹 永遠の戦士エルリック 白き狼の息子 永遠の戦士エルリック


さいごに

以上が私がお勧めする"永遠の戦士"シリーズを初めて読む人向けの順番です。読んだことが無いという人がこの世にいるとは思えませんが、希少性の高い未読の方向けに書いてみました。皆さんのお勧めする順番があったら教えて下さい。きっと楽しいやりとりになると思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。 ではではー。

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #12 書きづらかったことは、あとになっても書きづらい

BGM: シンギュラリティ

はじめに

この記事の注意事項

図の全体像

中間目標(Intermediate Objects)の3回目です。 今回で中間目標は終わりです。

中間目標一覧

全体図から抜粋した中間目標の内、上六つを前回消化しました。今回は最後の二つと対応する中間目標を書かなかった障害に対する中間目標を解説していきます。

  • その場にいた人たち全員が、またこの場のメンバー(notグループ) で一緒にトレーニングをやりたいと思う
  • 各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る
  • 終了後普通に食事ができる
  • 休憩時間や終了後に参加者が私に対しAgileNLPなどの話題をふってくる
  • 参加者のクラウドの学習目標を達成度が、私との相性に依存していない
  • 参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる
  • 質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、自分の解釈を話せる
  • 当日の事を想像したり考えたりしたときに、どう楽しむかをイメージしているようになる

中間目標の注意点(前回と同じ)

全体図には、飛び交う矢印や「なぜならば」などのフレーズがあったり、アンビシャスターゲットツリーを知らないとわかりづらいところがあります。内容の解説へ入る前に、ざっくりと中間目標の説明をします。

  • 「先に出した障害を乗り越えたといえる状態」で書く。
  • 「何をするかではなく、どうなっていればいいか」「どうなれば、アンビシャスターゲットの達成を妨げている障害を乗り越えたと言えるか」で書く。
  • 障害を乗り越えようとする行動を出したくなるが、必要なのは乗り越えられるかどうか。乗り越えたと判断できるかどうか。
  • "私"が主語になる動詞では書かない。もしくは、"私"が主語の場合は受動態になる。
  • なぜ乗り越えられるのかを説明する。

このように中間目標というのは、中間とはいえ目標としてしっかりと書かなければいけません。アンビシャスターゲットツリーでは障害と結びつかない中間目標は中間目標ではないのです。というわけで、中間目標はこんなテンプレートで書いていきます。

では、本題に入りましょう‼ Ready Go!!


IO7 質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、自分の解釈を話せる

中間目標
質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、自分の解釈を話せる
理由
把握/理解していなければ、自分の解釈を持てない
対応する障害
公式テキストの内容を把握しきれていない
対応する障害の理由
受講者以来、全体を通してテキストを読んでいない
認定のファシリで参加したときも全ての時間に参加していない(1日休み, 途中外出)

IO7 解説

短く書くと「公式テキストの内容を把握している」となる。しかし、単に「公式テキストの内容を把握している」では把握の判断基準がわからない。「判断できる状況」を表現した結果、このIO7の形になった。一言一句暗記していて、そらで言える必要はないにしても「この辺りのページに書いてあります」や「その質問については、この後のここのステップで話します。でも、まだ見ないで下さいね。」くらいは言えるようになっておきたかった。
このIO7にも表現の甘さがある。「自分の解釈を話せる」の部分。曲解やオレオレ解釈でも良いとは思っていない。テキストブックを暗記して内容意味を考えずに話したりはせず、意味を理解した上で、そのタイミングに適した表現で話せることを意図している。
直すとするならば
質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、テキストブックに書かれたことの意味を理解した上で、そのタイミングに適した表現で話せる
と言った感じだろうか。 ただ、この修正案は色々な要素を盛り込み過ぎな感もある。


IO8 当日の事を想像したり考えたりしたときに、どう楽しむかをイメージしているようになる

中間目標
当日の事を想像したり考えたりしたときに、どう楽しむかをイメージしているようになる
理由
不安/不満が先行すると、無意識に「楽しむイメージ」を行うのはできない
対応する障害
その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖
対応する障害の理由
認定の講師という場の経験が無い
参加者がどういう人たちかわからない
自分の慣れた場作りが通用する確信が無い
対応する障害
NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない
対応する障害の理由
NPOの動きに不信感を持っている
不信感のあるNPOの関係者と思われたくない

IO8 解説

このアンビシャスターゲットツリーを描いていたとき、当日のイメージがとにかくネガティブな感じだった。乗り越えた場面のイメージでは無く、予想外のでき事に振り回れたり、反発を受けまくったり、NPO関係者や他の講師から横やりが入ったり、色々とイライラする場面のイメージが頭の中に展開されていた。これのイメージが障害にある恐怖の現れである。そこで、障害の文章を反転させるのではなく、今の(そのときの)脳内を反転させてみた。単純に文章を反転させて"安心"とか書くよりも、実感を伴った形で書けている良い中間目標だと自画自賛している。


IO9 障害「ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる」に対応するもの

中間目標
なし
理由
なし
対応する障害
ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる
対応する障害の理由
なし

IO9 解説

ファシリテーターがfEのツールは100%を論理で表現するツールだと思い込んでいる」という表現が私の想いをより正確に表している。だけど足りない部分もある。「ファシリテーターがfEのツールを使えば論理的に考えていると言えると思い込んでいる」というのもある。 どのツールも描いている段階での正確さの判断基準は「しっくりくるか」である。要するに描いている人達の主観で納得できるか否かである。そんな代物だから、ファシリテーターによるフォローも所詮はファシリテーターの主観でしかない。そこで出てくるのが「ファシリテーターの主観でしかない」ことを自覚していないファシリテーター様。私の観測範囲において、この自覚していないファシリテーター様たちは"受講者の感情論や非論理的な解説をぶった切る論理的な私"とドヤ顔を決めてくださるのだけど、受講者からは「あんたの好みだよね」と思われている事が多い。自覚しているファシリテーターはあくまで自分にどう見たかと前置いて話す。だから、受講者も一つの正解はなく、ファシリテーターの考えも別の視点の一つとして聴く。自覚していないファシリテーター様たちの場合は一人悦に浸りながら高説の語り、受講者からは単なる道化として見られる。こうなると国際認定プログラムの場として崩壊してしまう。 従って、この障害をひっくり返した「ファシリテーターがfEのツールは論理だと思っていない」では中間目標とは言えない。 中間目標とするなら 「ファシリテーターファシリテーターとして機能する」 とするのが妥当だろう。


IO10 障害「ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている」に対応するもの

中間目標
○○○
理由
△△△
対応する障害
ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている
対応する障害の理由
×××

解説

これは直前の障害「ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる」に近しいものがある。TOC/TOCfEに自分の主軸を置いてTOC/TOCfEを愛してやまない人は「TOC/TOCfEは正しい -> 正しいことを推進している私は正しい -> 正しい私は賞賛される」と考える(もしくは無意識に信じてる)傾向があるのが今までの観測で私が実感するところである。 この手のファシリテーターが、否定的な意見に出くわすと、そのグループは険悪になり易い。またファシリテーターがfEを盲信していなくても、否定することを目的として参加している受講者がいると同様に険悪になり易い。 受講者とファシリテーターの関係性を不要に険悪な状況にする必要も無く、むしろ不要な険悪さは避けた方がいいと思う。 従って、アンコントローラブルな受講者の想いよりも、比較的コントローラブルなファシリテーターの想いに何かしらアプローチするのが現実的だと考えた。 そこから出てくる中間目標は 「受講者のfEに対する肯定的意見も否定的意見も、ファシリテーターが受け止められるようになっている」 という感じだろうか。 この中間目標が正確だとすると、元となる障害は中間目標が先にあっての障害、つまり順序が逆になってる。この障害は煮詰めが足りないのだろう。

ちなみに意図的に講師(私)と受講者の関係を崩しにかかったのは横に置いている。 だって気にくわねーじゃん。身につくかどうかでは無く、おだてて気分を良くしてもらうを優先して求められるとかさ。


まとめ というか 後記

想像以上にあっけなく中間目標の最終回に・・・なりませんでした。IO8まではさくっと記事を書き進められたんですけど、中間目標を書いていなかったIO9からは全然進まない。気分が乗らない。見たくない。投げ捨てたい。なんて思っている内に、結局2週間以上かかってしまいました。そんな障害だから、去年の秋にATTを描いたときにも、中間目標を書けなかったんだろうな。
ちなみに削除した毒満載の部分が存在します。毒を載せると感情の暴走が止まらないし、載せないようにするとストレスが溜まる。ほんと厄介でした。余談と銘打って書くだけ書いて置いて、見直した際に削除しました。とりあえず吐き出すのは大事だね。

次回予告

次回からはTrT(移行ツリー)、具体的な実行計画です。そのTrTは中間目標を達成する為のTrTにはなっていません。そこで、次回は描いたTrT全部とATTと分離した理由や想いを書いていきます。次々回以降はTrTを一つひとつ解説していきます。 ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #11 具象化する未来

BGM: 救世アルギュロス

はじめに

この記事の注意事項

図の全体像

今回は中間目標(Intermediate Objects)の2回目です。
週一回公開するという枷を外すと気楽に書けることに気がつきました。 〆切がなかったらなかったで、書かなくなる可能性もあるので、書き上げたい気持ちがあるうちは枷がない方がよさげです。書くことが生業ではないので、気持ちがなくなったら書かなければいいんですけどね。

中間目標一覧

全体図から抜粋した中間目標の内、上三つを前回消化しました。今回は四つ目から三つ解説していきます。

  • その場にいた人たち全員が、またこの場のメンバー(notグループ) で一緒にトレーニングをやりたいと思う
  • 各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る
  • 終了後普通に食事ができる
  • 休憩時間や終了後に参加者が私に対しAgileNLPなどの話題をふってくる
  • 参加者のクラウドの学習目標を達成度が、私との相性に依存していない
  • 参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる
  • 質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、自分の解釈を話せる
  • 当日の事を想像したり考えたりしたときに、どう楽しむかをイメージしているようになる

前回から引き続き中間目標の注意点

全体図には、飛び交う矢印や「なぜならば」などのフレーズがあったり、アンビシャスターゲットツリーを知らないとわかりづらいところがあります。内容の解説へ入る前に、ざっくりと中間目標の説明をします。

  • 「先に出した障害を乗り越えたといえる状態」で書く。
  • 「何をするかではなく、どうなっていればいいか」「どうなれば、アンビシャスターゲットの達成を妨げている障害を乗り越えたと言えるか」で書く。
  • 障害を乗り越えようとする行動を出したくなるが、必要なのは乗り越えられるかどうか。乗り越えたと判断できるかどうか。
  • "私"が主語になる動詞では書かない。もしくは、"私"が主語の場合は受動態で書く。
  • その中間目標で関連する障害を乗り越えられるのかを説明する。

このように中間目標というのは、中間とはいえ目標としてしっかりと書かなければいけません。アンビシャスターゲットツリーでは障害と結びつかない中間目標は中間目標ではないのです。というわけで、中間目標はこんなテンプレートで書いていきます。

では、本題に入りましょう‼ Ready Go!!


IO4 休憩時間や終了後に参加者が私に対しAgileNLPなどの話題をふってくる

中間目標
休憩時間や終了後に参加者が私に対しAgileNLPなどの話題をふってくる
理由
その知識がある人だと認識していないと聞いてこないから
対応する傷害
参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう
対応する傷害の理由
公式テキストに準拠するとTOC/TOCfEの話のみになる
TOCfEの先生として、その場にいる

IO4 解説

障害に対する存在としてNLPAgileと言う単語使ったのは良かったのか悪かったのか悩むことろではある。本意としてはTOC/TOCfEの人と思われたくないい。NLPの人やAgileの人というのも本意ではない。これは「特定の分野に限られた人」や「ゴールドラッド万歳な人」への拒絶なので、その拒絶感が伝わればいい。とは言え、何かを明示した方が伝わり易いと思うので明示した形になっている。
そもそも「TOC/TOCfEだけな人と思われない」としてしまうと範囲が広くなりすぎてぶれてしまう。中間目標の書き方として否定形で書くとフォーカスが甘くなるので肯定形で書くようにしている。この中間目標は肯定形にしようとするあまり、本意がらズレた印象を受けやすくなっている。一応「など」と書いているので、自覚があって書いているわけだけど、ズレた印象による気持ち悪さを解消しきれなかった。
中間目標を
「TOC/TOCfEが有用な道具だとは思っているが、これである必要はないと思っている人」と受講者に認識される
として上で"なぜならば"で補足したり、行動の部分で具体的な例を出せば、より正確な表現になると、今の私なら考える。


IO5 参加者のクラウドの学習目標を達成度が、私との相性に依存していない

中間目標
参加者のクラウドの学習目標を達成度が、私との相性に依存していない
理由
相性が悪い人の達成度に悪影響を及ぼしていないから
対応する傷害
私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる
対応する傷害の理由
大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
BCでも参加者から賛否が割れている
夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる

IO5 解説

「講師が気にくわない」「進め方に納得できない」な受講者にも「目標は達せた」と実感して貰えれば良い。否定形ではあるものの、どう実現するかではなく結果を表現しているので、中間目標らしく書けていると思う。否定形の表現も「その他」的意味合いをもつ否定形ではない(と思う・・・)。
これはアンビシャスターゲットの別表現かもと、今だから思う。でも、これをATにするのは違う。この表現だとエイトフレームアウトカムの問いに耐えられない。エイトフレームアウトカムで行き着いたところは、あくまで私が私らしく私のやりたいようにやって場を圧倒できるかどうかなんだから、迎合という選択肢があるIO5はアンビシャスターゲットたり得ない。たり得ないが一つの側面であると思う。

・・・って、あれ?
「講師が気にくわない」「進め方に納得できない」な受講者も「目標は達せた」と実感できる
と解説の最初に書いた一文を中間目標に書けば良かったんじゃないか?


IO6 参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる

中間目標
参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる
理由
参加者が私の講義に不安を感じなかったと言える
対応する傷害
講師として経験が不足している
対応する傷害の理由
BCでは運営に専念している
BCでの講師は2年位前

IO6 解説

参加者の範囲が曖昧になっている。IO5がターゲットとする参加者をどう扱うかで、この中間目標の難易度は大きく変わってくる。IO5と同じ受講者がターゲットなのか、全受講者がターゲットなのか。対応する障害を基準に考えると全受講者をターゲットと考えるのが妥当ではある。しかし、全受講者としてしまうと、私を良く知る人も入ってしまう。私を良く知る受講者が「大和が講師をする認定に参加したい」と言った場合でも嬉しいことには変わりない。変わりないのだけど、アンビシャスターゲットを達成するための中間目標と捉えると、私を良く知る受講者では役者不足である。したがって、
私と国際認定プログラムで初めて会う、もしくは、面識がある程度の参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる
がより正確な表現になる。


まとめ というか 後記

ここでも悪い癖がでました。正確に書こうとしたり、考えすぎたりして、的を外しかけてました。どういう意味か訊かれると口からは出てくるんですよね。一度口から出れば書き易いかというと、そうでもない。言ったのに書けないなんてよくあります。こういうときは、録音するなり、誰かにメモってもらうのが良いですね。私は月一回のペースで相談室なんてものを開いていますが、そのときは相談者が話し慣れてそうなことよりも、詰まったところを良くメモします。障害や中間目標が苦もなく出てくるようならアンビシャスターゲットツリーなんか描かずにスケジュール表でも描いてやれば良いわけです。出てこないからこそアンビシャスターゲットツリーを描く意味があるんです。

次回予告

次回でアンビシャスターゲットツリー編の中間目標は終わりです。残すは2つ。ではなく4つ。障害として書いて置きながら、対応する中間目標を出さなかったものにも触れていきます。 ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #10 諸君。反撃のときだ。

BGM:Find the blue

はじめに

この記事の注意事項

図の全体像

通算10回目で、アンビシャスターゲットツリー編の5回目で、中間目標(Intermediate Objects)1回目です。 何の何回目なのかわかんなくってきますw そして気がつけば10回目なんですよね。よくまあ続いているもんです。

まずは中間目標の一覧です。

中間目標一覧

全体図から抜粋したのがこれ。

  • その場にいた人たち全員が、またこの場のメンバー(notグループ) で一緒にトレーニングをやりたいと思う
  • 各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る
  • 終了後普通に食事ができる
  • 休憩時間や終了後に参加者が私に対しAgileNLPなどの話題をふってくる
  • 参加者のクラウドの学習目標を達成度が、私との相性に依存していない
  • 参加者から「大和が講師をする認定に参加したい」と言われる
  • 質問や話題がテキストのどこの話かテキストを見ずともわかり、自分の解釈を話せる
  • 当日の事を想像したり考えたりしたときに、どう楽しむかをイメージしているようになる

中間目標の注意点

全体図には、飛び交う矢印や「なぜならば」などのフレーズがあったり、アンビシャスターゲットツリーを知らないとわかりづらいところがあります。内容の解説へ入る前に、ざっくりと中間目標の説明をします。

  • 「先に出した障害を乗り越えたといえる状態」で書く。
  • 「何をするかではなく、どうなっていればいいか」「どうなれば、アンビシャスターゲットの達成を妨げている障害を乗り越えたと言えるか」で書く。
  • 障害を乗り越えようとする行動を出したくなるが、必要なのは乗り越えられるかどうか。乗り越えたと判断できるかどうか。
  • "私"が主語になる動詞では書かない。もしくは、"私"が主語の場合は受動態で書く。
  • その中間目標で関連する障害を乗り越えられるのかを説明する。

このように中間目標というのは、中間とはいえ目標としてしっかりと書かなければいけません。アンビシャスターゲットツリーでは障害と結びつかない中間目標は中間目標ではないのです。というわけで、中間目標はこんなテンプレートで書いていきます。

この連載でのテンプレート

中間目標
○○○
理由
△△△
対応する傷害
□□□
障害回へのリンク
対応する傷害の理由
×××

解説

前置きが長くなりました。 本題に入りましょう‼ Ready Go!!


中間目標1 その場にいた人たち全員が、またこの場のメンバー(notグループ) で一緒にトレーニングをやりたいと思う

中間目標
その場にいた人たち全員が、またこの場のメンバー(notグループ)で一緒にトレーニングをやりたいと思う
理由
人の心理として、一体感や安心感を得られたとき、同じ体験をしたいと望みやすい
対応する傷害
その場にいる人達が一体感を持てる場にならない
#7 立ち塞がりしもの達
対応する傷害の理由
大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
BCでも参加者から賛否が割れている
夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる

中間目標1 解説

「受講者にとって役に立つことを伝える/伝わる」的なものにはなっていない。中間目標の元となる障害も「伝える/伝わる」には触れていない。後続の障害や中間目標で「国際認定プログラムの内容」に関するものは出てくる。だけど、クラウドそのもの理解に関することは出てこない。障害に出てこないので、中間目標にも出てこない。これはアンビシャスターゲットツリーの特徴で、扱うのはあくまで妨げになっている事象だけとなっている。
この中間目標をアンビシャスターゲットツリーの特徴を踏まえて読んでみると、クラウドの理解や説明の仕方では無く、場作りに意識が向いていたのだと思う。それも講師と受講者の関係よりも先に、受講者同士の関係が出てきている。
「メンバー(not グループ)」が言っているグループはワークを一緒にやるテーブルについた集団を指してグループと言っている。なので、この中間目標が言っているのは「受講者全体がお互いに対し「また一緒にやりたい」と思えるか」。これが一番最初に出てきたということは、私が講師と受講者の関係よりも重視していたことと言える。また、ある受講者が全員と仲良くなるという意味でもない。
「好きな人も嫌いな人もいるけど、このメンバーでやりたい」
である。このことは後述の中間目標をみてもらうとわかると思う。もしわからなかったら直接訊いて欲しい。 アンビシャスターゲットツリー自体は必要条件のツリーなので、中間目標は全て必要なモノなのだが書き出した順番で「何が目についたのか」「何が気になっているのか」もしくは「とりあえず出してみただけなのか」が最初のモノから見て取れてくる。

と、ごちゃごちゃと解説したけど「また一緒に何かできたらいいよね」って人達と出会えたら嬉しくない?


中間目標2 各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る

中間目標
各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る
理由
参加者が、次の学習の場を選ぶ際に、相性で困ることがなくなる
対応する傷害
私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める
#7 立ち塞がりしもの達
対応する傷害の理由
大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
BCでも参加者から賛否が割れている
夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる

中間目標2 解説

最初の中間目標1と対立しているように見える人もいると思う。私の中では対立していない。中間目標1は考えや価値観が合う人もいれば合わない人もいる、全部ひっくるめて「また一緒に」という中間目標になっている。All or Nothingではなく、色んな人がいる中で合う人や合う場を見つけ出してもらう。それがこの「中間目標2 各参加者が自分に合った相談の場や相談者を得る」。今回のアンビシャスターゲットツリーでは"並べ替え"と"行動を出す"をやっていない。もし"並べ替え"やっていれば中間目標2は中間目標1の前提条件として中間目標1の下に来る。
元となる障害では私個人との相性にフォーカスしているが、中間目標にしたときに私個人だけでは無く、他の講師やファシリテーターやスタッフ、そして受講者も含まれる形になった。結果としてフォーカスの範囲が拡がってしまった。拡がったことで私と受講者の相性という生涯からぶれてはいないし、拡がることで「他の人間の事なんて知らねーよ」とはならなくなったので、中間目標としては妥当だと思う。 ただ、アンビシャスターゲットツリーを描くにあたって障害から中間目標を出す際にフォーカスの変化には注意したい。フォーカスが外れるのは論外として、範囲が変わるのも注意がぼやけたり、微妙ずれたりするので、できる限り避けたいと考えている。 障害も中間目標も分けて書いた方が実情をよりリアルに表現できたかもしれない。


中間目標3 終了後普通に食事ができる

中間目標
終了後普通に食事ができる
理由
疲れすぎると食事をしなくなるから
対応する傷害
丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある
#7 立ち塞がりしもの達
対応する傷害の理由
丸一日の講師の経験が無い
過去のBCで取り纏めを一人でやっていた頃は、当日の午後に裏で寝ていた

中間目標3 解説

これは自分の性質を元にした、程よく全力を尽くすというもの。ご飯を食べる元気と帰る元気がギリギリ残る。そんなペース配分ができればいい思って書いた。 疲れすぎたり、お腹がすきすぎたりすると、食欲ってなくなりませんか?


まとめ というか 後記

障害のときも思ったんだけど、解説が必要な時点で中間目標(障害)と理由がちゃんと書けてないね。ちゃんと書けていれば解説なんて要らないわけです。その時に自覚しているか、その時に精神的に言葉にできたか、という問題もあるので今だから解説できたという面もあると思います。その時に書ければいいんだけどね。この連載のようにふりかえって解説してを繰り返せば、その時に言葉にできることが増えるような気がします。一言で言ってしまうと「とにかく描け」なんだけどw
私の中でIO1は大きなウェイト占めていたことを自覚しました。だからといって模範的や優等生的な講師はやらなかったし、今後もやるつもりはありませんがね。

次回予告

次回は続きの中間目標を3つか4つ書く予定です。
来週末くらいまでには公開したいなぁ。
ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #9 炉心融解

BGM: Red Fraction

はじめに

この記事の注意事項 * #1 はじめに

図の全体像 * エイトフレームアウトカムとATTの全体図

アンビシャスターゲットツリー編の第4回です。 障害(Obstacles)3回目です。 今回で傷害は終了して、次回からは中間目標へと入っていきます。

では、各障害とその理由を見ていきましょう。 スタート!!

障害一覧

  • その場にいる人達が一体感を持てる場にならない
  • 私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める
  • 丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある
  • 参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう
  • 私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる
  • 講師として経験が不足している
  • 私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない
  • 公式テキストの内容を把握しきれていない
  • その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖
  • NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない
  • ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる
  • ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている

いっぱいある・・・。これだけ気を揉んでいたんだなと思う。

その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖

その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖
  なぜならば
    認定の講師という場の経験が無い
    参加者がどういう人たちかわからない
      なぜならば
        自分の慣れた場作りが通用する確信が無い

良く顔を出す勉強会やブートキャンプって、自分から取りに行く or 出されたものをそのまま持っていくが思いっきり考察する人。 国際認定プログラムって、その受講者がその人個人用にアレンジされたものを口の中まで運んでくれる、と思っている人が多い。 良く顔を出す勉強会やブートキャンプにそういう人がいるけど 致命的に相性が悪い。 「これはどうことですか(真意: 私の意図を汲み取って私が望んだ回答をしろ)」ということ言う感じ。 この手の人が大多数を占めたときに「答えはてめーで見つけろ」というスタンスを貫き通せるか。

コントロールとは言っても国際認定プログラムで偶に見かける「講師が望む講師と同じ回答をするまで、質疑を続ける(これ質疑って言うのか?)」なんてのはやるつもりはない。 「講師が望む回答」を求めることには変わりないが、「講師が望む回答」というは「建前やメンツやプライドを除去した本音」

NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない

NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない
  なぜならば
    NPOの動きに不信感を持っている
      なぜならば
        不信感のあるNPOの関係者と思われたくない

イベントやるときも、いきなり計画崩壊して、火が付かないとやる気が出ないと言い、ギリギリになってからイベント運営熟練者が何とかする。 割引きチケットばらまいた後に、損益分岐点考えてないとか言い出す。 そんな人達が出しゃばってくるものにやる気が出るわけがない。

そういえば、エライ人達はシンポジウムでやった愚行の釈明っていつやるのか?

ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる

ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる

「fEのツールさえ使えば論理で考えらる」と思うのは人の勝ってだし、実生活でどう思おうと私に取って関係はない。 だけれども、ファシリテーターが「fEのツールさえ使えば論理で考えらる」と思っている場合、自分の論理の妥当性を検証しない可能性が高くなる。 国際認定プログラムという場においてファシリテーターは受講者から見てベテランに見える。 したがって、論理の妥当性を検証していないことを、ファシリテーターが行っているから正しい、となってしまう。 また、ファシリテーターが自分は論理に正しいと思っていても、受講者が「違わない?」と疑問に思ってしまうと信用を失う。 過去の国際認定プログラムでも、自分は正しいと悦に浸るファシリテーターは無視出来ない程度にはいた。

これ、正しくは「ファシリテーターである自分は正しいと思っているファシリテーターがいる」というのが正確。

ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている

ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている

懐疑的な受講者は否定的な意見を持って、有効なモノかどうか判断するために来ている人は批判的な意見を持って、質問や話をしてくる。 受講者は肯定的だと信じ込んでいると、批判的な意見を否定的な意見と受け止めてしまう。 ファシリテーターは肯定的であるため、否定的な意見を言われたと思うと感情で返しがちになる。 感情論での論争はトレーニングの場としてふさわしくない。


まとめ というか 後記

障害だけだと単なる不満の乱舞になりますね。不満も不安も一度全部吐き出さないとって書き出した障害たちは以上です。補則解説すればいいだけだから、記事も簡単に書けると思っていたんだけど・・・これがなかなかキツい。かつてのイライラが蘇ってくる。アンビシャスターゲットツリーの障害としては、それくらい想いが載ってないといけないんだけどね。キツいモノはキツい。このキツい部分も今回で終わり!!

次回予告

次回からは中間目標です。これらの障害達が克服された場面として、私が何をイメージし、何を目指したのかを語っていきます。
気楽に記事を書けるといなぁ。 ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #8

BGM: Re-Awake

はじめに

この記事の注意事項 * #1 はじめに

図の全体像 * エイトフレームアウトカムとATTの全体図

アンビシャスターゲットツリー編の第3回です。 今回は障害(Obstacles)2回目です。 旅行だったり気が乗らなかったりで、時間が空いてしまいました。 気を取り直して続きを書いていきます。 過去の記事が気になる方は一番下にリンクを置いておいたので、そちらからたどってください。

では、各障害とその理由を見ていきましょう。 スタート!!

障害一覧

  • その場にいる人達が一体感を持てる場にならない
  • 私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める
  • 丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある
  • 参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう
  • 私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる
  • 講師として経験が不足している
  • 私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない
  • 公式テキストの内容を把握しきれていない
  • その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖
  • NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない
  • ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる
  • ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている

いっぱいある・・・。これだけ気を揉んでいたんだなと思う。

参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう

参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう
  なぜならば
    公式テキストに準拠するとTOC/TOCfEの話のみになる
    TOCfEの先生として、その場にいる
  副作用?
    ATのポイントが認定PGの場なら

これは前回の”私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める”とおなじ副作用もしくは懸念になっている。避けたいが気になって前に進めないなら障害と言っていい。
TOCの人」「TOCfEの人」と思われるのは激しく嫌だけれども、そう認知されるのが嫌で動けないわけではない。認知されないようにすればいいだけ。したがって、計画に回避策を入れておく必要はあるけど、ATTに載せるほど大きな障害かというとそうではない。そもそも「TOCやTOCfE自体はどうでもいい」と発言するつもりだったので、障害に描く必要はなかったものだと思う。

私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる

私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる
  なぜならば
    BCはIT系の参加者が多く、非IT系の人への説明の経験に不足感を感じる
      でも
        非ITの参加者がいるよね
  なぜならば
    大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
      なぜならば
        BCでも参加者から賛否が割れている
        夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる

前半の”なぜならば”は私と受講者のバックグラウンドの違いによる言葉の違いに起因する伝わらなさ。後半の”なぜならば”は私との人格的相性によるつたわらなさ。
基本的にはテキストブックに乗っ取った言葉で説明するものの、受講者の反応を見て補足説明や言い回しを変えることがある。この時点で、テキストブックの言葉や文章では伝わらない人がいるわけだ。これはその受講者にとっては説明が足りない場合もあるし、表現に馴染みがないゆえに伝わらない場合もある。そこで講師が補足をすることになるが、講師の言葉にもその受講者にとっては説明が足りない場合もあるし、表現に馴染みがないゆえに伝わらない場合もある。こんなことを言い出すとキリがないのだけども乗り越えておかなければならない障害ではある。やっかいなことに受講者だけではなく当日いろいろと協力してもらうことになるファシリテーターも同じことがいえる。私とファシリテーターもあれば、ファシリテーターと受講者もある。さらに言えば運営スタッフも…。これの障害はしっかりと向き合って超えていかなければならないだろう。
そして、後者の人格的相性。相性なのでどうしようもないといえばどうしようもない。けれども何の対策もないのは無謀でしかない。親切丁寧な優等生的な講義は私のやる気が出ないし、肩書振りかざしたり、スーツなんてうわべっつらを取り繕うしか能のない恰好をするつもりもない。とはいえ、肩書やうわべっつらばかりを重要視する受講者・ファシリテーター・運営スタッフがいることは前提しないといけない。この題材の国際認定プログラムより後の話になるが、2018年のシンポジウムでも権威を引っ張り出さないとものも言えない自称権威(笑)をひっぱりだすなんて愚行をやらかす馬鹿がいたりするので身内にも油断はできない。

講師として経験が不足している

講師として経験が不足している
  なぜならば
    BCでは運営に専念している
    BCでの講師は2年位前

正確には「ブランクがある」。東京開催のTOCfEブートキャンプにはスーパーバイザーとして毎回出ているし、講師のレビューや質疑応答などいろいろと人前では話をしている。しているのだが、講師という立ち位置で順を追って話すというのは長いことしていない。話す内容の知識は及第点を超えているとしても、一日通しの講師をやるのにブランクがあるのはやっかい。その場にいたり、フォローするのと、実際にやるのでは大きく違う。TOCfEブートキャンプでも私がやらなくなったことを久しぶりにやると勘が鈍っているのを時間することがよくある。残り期間的にTOCfEブートキャンプで講師をやる機会はないので、何かしらの準備は必要になってくる。

私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない

私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない
  なぜならば
    自明

”なぜならば”が雑w TOCfEブートキャンプは「考えるという行為を頭ではなく体で覚えろ」というコンセプトでやっている。なので、あえて外している説明の多々ある。理解はしていても話しなれていないことを、受講者が納得できるように話せるのかはやってみないとわからない。わからないからといって無策で本番もまた違う。

公式テキストの内容を把握しきれていない

公式テキストの内容を把握しきれていない
  なぜならば
    受講者以来、全体を通してテキストを読んでいない
    認定のファシリで参加したときも全ての時間に参加していない
      1日休み
      途中外出

先の"私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない"は前提なので、同じ内容は省略する。公式のテキストブックは確認の為に参照することがあっても、通して読むことは受講したとき以来なかった。なので忘れていることも多々ある。ブートキャンプの打ち合わせなどで「それってテキストに書いてあるよ」と言える程度に頭には入っているけど、全部な訳は無いし記憶違いもある。また認定にファシリテーターで参加したときは、場作りや運営のフォローなど講義の内容以外にもやることがある。実際は、場作りや運営のフォローをやらない人が多いけどw 加えて京都開催なら1日は何処かに遊びに行くし、東京開催なら1日はコミケに行く。気分転換でもしないとやってられない事が多々起きるのも国際認定プログラムだ。そんな私だけども講師をやる以上はしっかりと把握しておく必要がある。


まとめ というか 後記

インターバルがあると気分的に変わってきますね。今回の記事を書き始めるまでは「書かなきゃ書かなきゃ」と焦っていました。買い始めてみると、今までとは違って気楽にかけました。むしろ、今までよくそこまで神経を張り詰めて書いていたなと思う。今後は今回と同じように気楽にかけるといいな。
今回も前回と同様に障害というより副作用への懸念があります。やっぱり性格なんだろうなぁ。でも、副作用への懸念な障害は減ってきています。次回はもっと減る。私がアンビシャスターゲットツリーを描くときはこの点を注意したほうがいいようです。副作用への懸念ではない障害が複数個出るまでは障害を出し続けたほうがいいですね。私とは逆のパターンの人は副作用への懸念が複数個出てくるまでは障害を出したほうがいいでしょう。
というわけで約4週間ぶりの記事でした。休むって大事だわ。

次回予告

次回も障害です。次回で障害を終わりにしたいな。たぶん、終わる。 ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編

TOCfE国際認定プログラム 2017新橋 #7 立ち塞がりしもの達

BGM: 惑いて来たれ、遊惰な神隠

はじめに

この記事の注意事項

図の全体像

アンビシャスターゲットツリー編の第2回です。 今回は障害(Obstacles)です。前回の最後に出した障害候補と目標の妨げになるであろうもの並べています。図の中で"Because"の後ろに書かれているもの。これは、その障害が目標達成を邪魔している理由です。つまり、挙げた障害が、本当に障害なのかの確認をしている部分です。この理由が甘ければ、元の障害は思い込みである可能性が高いとなります。 というわけで、各障害とその理由を見ていきましょう。

では、スタート!!

障害一覧

  • その場にいる人達が一体感を持てる場にならない
  • 私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める
  • 丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある
  • 参加者からTOCfEだけの人として認知されてしまう
  • 私の言葉や振る舞いでは、説明が伝わり切らない人がいる
  • 講師として経験が不足している
  • 私が公式テキスト完全準拠のトレーニングの講師経験を持っていない
  • 公式テキストの内容を把握しきれていない
  • その場で自分をコントロールできない可能性への恐怖
  • NPO主催のイベントへ参加することに気が乗らない
  • ファシリテーターがfEのツールは論理だと思い込んでいる
  • ファシリテーターは参加者がfEに対して肯定的だと信じている

いっぱいある・・・。これだけ気を揉んでいたんだなと思う。

その場にいる人達が一体感を持てる場にならない

その場にいる人達が一体感を持てる場にならない
  なぜならば
    大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
      なぜならば
        BCでも参加者から賛否が割れている
        夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる

うーん、一体感を持つ必要があるのだろうか? そもそも一体感って何だろうか? この言葉を選んだ理由を思い出せない。思い出せないが"なぜならば"で書いていることを読むと言いたいことは判った。「私が担当する3日目という一日に拒否感を持ち、拒否感を持ったまま一日が終わる人がいる。」ということ。更に言えば「メイド服を着て前に立つことに拒否感を持ち、拒否感を持ったまま一日が終わる人がいる。」。ブートキャンプでも講師がフランクに話したり、自己紹介が趣味の話なことに驚く人がいる。高尚(笑)なもの求めてくる人がブートキャンプに比べてはるかに多い国際認定プログラムでは、驚くどころでは済まない。そんな場でメイド服を着て講師をすればどうなるかは想像に難くない。
「夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる」と書いているけどこれは間違い。「メイド服を着て懇親会に参加したら、シンポジウムで多様性やそのままを受け止めるな発表をした人が拒絶してた。」が正しい。人によって好みやセンスの違いがあるので、多様性を語ったからと言って、全てを受け入れることを強いるのは酷な話だと思う。好きなものは好きでいいし、嫌いなものは嫌いでいい。とは言え、シンポジウムのときのは酷かった。
そんなことから、3日目という一日に拒否感を持ったまま終わる人がいることはアンビシャスターゲットを阻害すると、私は考えた。

私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める

私の個性と相性がわるい人がTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める
  なぜならば
    大和が提供する雰囲気に不信感を持つ参加者がいる
      なぜならば
        BCでも参加者から賛否が割れている
        夏の認定でも避けるような振る舞いをする人がいる
  副作用?
    ATのポイントが認定PGの場なら

これは思いついた障害の理由を出したら前述の「その場にいる人達が一体感を持てる場にならない」と同じになった。同じ理由から「その一日に拒否感を持つ」と「関連するコミュニティに拒否感を持つ」という異なる障害が出てきたということ。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」な人を量産している大御所がいるので、これはかなり気になった。TOC/TOCfEのコミュニティを好きにならなないといけないかというと、それも違う。「私の個性と相性がわるい人が、私だけを理由にTOC/TOCfEのコミュニティを敬遠し始める」というのが正確だろうか。
「副作用?」は、障害がアンビシャスターゲットツリー達成を阻害するものであって、達成した後に起こる悪いことではない、という事から出てきた。「「私の個性と相性が(ry」という懸念をもている事が、アンビシャスターゲットを達成することが難しくする」なら障害になる。「その場にいる人達が(ry」も同じことが言える。実際に気になって動きが悪くなるのだから、障害として問題無いと思う。

丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある

丸一日の講師に体力精神力が保たない可能性がある
  なぜならば
    丸一日の講師の経験が無い
    過去のBCで取り纏めを一人でやっていた頃は、当日の午後に裏で寝ていた
  それに対するアクション
    仲間が助けてくれる
    質問返し
    仲間に振る

ブートキャンプではスーパーバイザーをやっているが、一日中前で話をするわけではないし、一日中立っているわけでもない。講演ではないので一日中前で話し続けるわけではないが、要所要所で顔を出しちょっと話すのとは訳が違う。ブートキャンプで講師をやるときも基本3人体制なので、休む時間はある。それでも疲れ切るのだから、丸一日の講師をやるのは不安になる。
障害に対応策を書くのは手順として間違い。まずは中間目標を出して、その中間目標を達成する手順を出すのが手順として正しい。これを書いたときは、思いついてしまったのでメモとして書いた。


まとめ というか 後記

ふりかえってみると、副作用に対する懸念が多い。これは性格的なものなのかな。他の人はどうやって懸念を乗り換えているんだろう。講師共有のストレージを見ても、TrTをアップしている人は多いけどATTをアップしている人は少ないんだよ。なので参考情報が少ないTT。講師のオファーがあったから自分は大丈夫とでも考えているのかな。まぁ、いいか。
そして、案の定、進みません。準備や当日を思い出したり、中間目標や行動が頭をよぎって邪魔します。残りの量を考えると気が重い...orz

次回予告

次回も障害です。次も3つくらいかな。 ではではー。

これまでの記事

第1部 エイトフレームアウトカム編

第2部 アンビシャスターゲット編